10秒でわかる!要点まとめ
- 「ここ直して」のメール転送はNG。曖昧な言葉を、誰が読んでも動ける「定義」に変える
- 「現状(As-Is)」と「理想(To-Be)」の差分を明確にしないと、必ず手戻りが発生する
- URLとスクリーンショットがない指示書は、エンジニアへの挑戦状(嫌がらせ)と同じ
1. 概要:要望を「作業可能なタスク」に翻訳する
修正・変更指示書作成とは、クライアントや社内から上がってくる「文字の色を変えたい」「バグが出ている」といった様々な要望を整理し、デザイナーやエンジニアが迷わず作業に着手できる具体的かつ論理的なドキュメント(チケット)に落とし込む業務です。
単にメールを右から左へ転送することではありません。「どのページの(URL)」「どの部分を(箇所)」「どうしたいのか(要件)」を特定し、それがシステム的に可能か、他のページに影響しないかといった一次調査を行った上で、制作スタッフへの最終的なGOサインを出す「司令塔」の役割を果たします。
2. なぜ重要なのか:コミュニーションコストの最小化
「ちょっと変えて」という指示は、受け手によって「色を変える」のか「配置を変える」のか解釈が分かれます。曖昧な指示書は、制作スタッフからの「これどういう意味ですか?」という確認のラリー(手戻り)を生み、作業時間の何倍ものロスを引き起こします。
また、不正確な指示は「デグレ(修正したら別の場所が壊れた)」の原因にもなります。高い精度で指示書を書くことは、プロジェクトの生産性を高め、クリエイターが「作る作業」に集中できる環境を守るために不可欠です。
3. 実務のポイント:As-Is / To-Beと再現手順
実務で「一発で伝わる指示書」を書くためのフォーマットは決まっています。
- As-Is(現状)とTo-Be(あるべき姿):「修正してください」ではなく、「現在はAと表示されているが(As-Is)、これをBという表示に変えたい(To-Be)」と対比で書きます。
- 5W1Hの特定:
- Where:対象のURLと、スマホかPCか(スクリーンショットに赤枠で明示)。
- When:いつ発生するのか(特定の操作をした時だけか)。
- Who:どの権限のユーザーか(ログイン会員かゲストか)。
- 再現手順:バグ修正の場合、「トップページを開き→バナーをクリックし→戻るボタンを押す」といった、エラーを再現するための具体的な手順を箇条書きにします。
4. スキルアップのヒント:キャプチャツールを武器にする
言葉で説明するより、1枚の画像の方が100倍伝わります。「Monosnap」や「Awesome Screenshot」、「Gyazo」といった画面キャプチャツールを使いこなし、矢印やテキストを一瞬で書き込むスキルを身につけてください。
また、エンジニアとのやり取りには「Markdown(マークダウン)記法」を覚えると便利です。BacklogやSlackなどで、コードブロックや引用表示を綺麗に書けるだけで、指示書の読みやすさと信頼感が格段に上がります。
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