10秒でわかる!要点まとめ
- 「どこで戦えば勝てるか(空いている席はどこか)」を一目でわかる図にする
- 軸の選び方が9割。「価格が高い・安い」だけのマップに戦略的価値はない
- 競合と被らない「独自ポジション」を見つけることが、ブランディングの第一歩
1. 概要:市場における「立ち位置(座標)」の定義
ポジションマップ(ポジショニングマップ)作成とは、縦軸と横軸の2つの軸を設定し、自社サイトやサービスが市場の中でどの位置に属するかを可視化する業務です。
競合他社を同じマップ上に配置することで、自社が狙うべき「ブルーオーシャン(競合がいない、または手薄な領域)」を発見したり、競合との差別化ポイントを明確にしたりするために用います。情報設計においては、サイトのコンセプトやトーン&マナー(高級路線で行くか、親しみやすさで行くか等)を決定する際の根拠となる重要な羅針盤です。
2. なぜ重要なのか:差別化なきサイトは「価格競争」に巻き込まれる
ユーザーから見て「A社とB社、何が違うの?」と思われるサイトは、選ばれる理由がありません。結果として「安い方」が選ばれる価格競争に陥ります。
ポジションマップを作成することで、「他社は『機能性』を売りにしているから、我々は『情緒的価値(ストーリー)』で攻めよう」といった明確な戦略(勝ち筋)を立てることができます。制作チームに対しても、「今回はこのポジション(座標)を狙うデザインにしてほしい」と伝えることで、方向性のブレを防ぎ、鋭いクリエイティブを生み出す土台となります。
3. 実務のポイント:成功のカギは「軸」の選び方
実務で最も難しいのが、縦軸と横軸に「何を設定するか」です。
- 「良い・悪い」を軸にしない:「高品質 ⇔ 低品質」のような軸にしてはいけません。自ら進んで「低品質」を目指す企業はないため、全員が右上に集まってしまい、マップとして機能しないからです。
- 両方が価値ある言葉を選ぶ:「シンプル ⇔ 多機能」「伝統的 ⇔ 革新的」「個人向け ⇔ 法人向け」のように、どちらに振れてもメリットがある(トレードオフの関係にある)言葉を軸に設定します。
- 独立した2軸にする:縦軸と横軸が似た意味(例:「価格」と「高級感」など相関関係が強いもの)だと、斜めに並ぶだけの無意味な図になります。全く異なる要素を組み合わせるのがコツです。
4. スキルアップのヒント:カフェチェーンを分類してみる
ポジショニングの感覚を養うには、身近な業界でマップを作ってみるトレーニングが有効です。
例えば「カフェ業界」で考えてみましょう。「スターバックス」「ドトール」「コメダ珈琲」「ルノアール」を配置するには、どんな軸が必要でしょうか?
「滞在時間(短・長)」「空間(日常・非日常)」「メニュー(食事・ドリンク)」など、色々な軸で切ってみると、それぞれのブランドが「誰の、どんな気分のために存在しているか」が見えてきます。
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