10秒でわかる!要点まとめ
- 情報は「散らばっている」とゴミになる。「意味のある塊」に束ねて価値化する
- 企業の「組織図(部署)」で分けるのは悪手。ユーザーの「目的」で分けるのが正解
- ラベリング(名前付け)のセンスが、情報の見つけやすさを劇的に変える
1. 概要:情報の「整理整頓」と「陳列」
コンテンツグルーピングとは、Webサイトに掲載する膨大な情報(ページや記事、機能)を、内容の類似性やユーザーの利用文脈に基づいて分類・整理する業務です。
散らかった部屋にある衣類を「トップス」「ボトムス」「下着」と引き出しに分ける作業に似ています。このグルーピングの結果が、Webサイトの「グローバルナビゲーション(メニュー)」や「カテゴリー構成」、「パンくずリスト」といったナビゲーション設計の基礎となります。情報を論理的な塊(チャンク)にまとめることで、ユーザーが直感的に欲しい情報に辿り着ける構造を作ります。
2. なぜ重要なのか:「見つからない」は「存在しない」と同じ
どれだけ有益なページを作っても、適切なグループに入っていなければ、ユーザーはそのページを見つけることができません。
例えば、採用情報が「会社概要」の中にあるのか、独立した「採用情報」メニューとして存在するのかによって、求職者の発見率は大きく変わります。
また、グルーピングが不適切な(何でも入っている「その他」が巨大化しているような)サイトは、ユーザーに「管理されていない雑多なサイト」という印象を与え、離脱の原因になります。ユーザビリティ(使いやすさ)とファインダビリティ(見つけやすさ)を担保するための、極めて重要な土台作りです。
3. 実務のポイント:カードソーティングと「社内論理」の排除
実務でグルーピングを行う際、最も邪魔になるのが「クライアントの社内事情」です。
- 組織図で分けない:「営業部からの知らせ」「開発部からの知らせ」といった部署ごとの縦割り分類は、ユーザーには無関係です。「製品ニュース」「イベント情報」といったトピックベースで再構築する必要があります。
- カードソーティング:コンテンツ名を付箋(ふせん)に書き出し、ホワイトボード上で実際に動かしながらグループを作る手法です。関係者を巻き込んで行うことで、「この情報はこっちのグループの方が自然だ」というユーザー視点の合意形成がしやすくなります。
- ラベリング:グループを作ったら、それに適切な名前(ラベル)を付けます。「ソリューション」なのか「サービス」なのか「事業内容」なのか。たった一言の違いでクリック率は変わります。
4. スキルアップのヒント:スーパーマーケットの棚を見る
コンテンツグルーピングの究極のお手本は、スーパーマーケットやコンビニの陳列棚です。
「なぜカレールーの隣に福神漬けが置いてあるのか(関連陳列)」「なぜレジ横にガムがあるのか」といった配置には、すべて購買心理に基づいたロジックがあります。
Webサイトでも同様に、Amazonや楽天市場のような巨大ECサイトが、数億の商品をどうやってカテゴリ分けしているかを観察してください。「大カテゴリ→中カテゴリ→小カテゴリ」の階層構造と、その分類軸(用途別、ブランド別など)をトレースすることで、情報整理の筋肉が鍛えられます。
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